カミナリは、稲妻と雷鳴をともなう自然界の代表的な放電現象です。
本来、空気などの気体は電気を通しませんが、その空間を通って電気が流れることを放電といいます。
この現象は、稲妻(光と熱)と雷鳴(音圧と圧力)をともないます。
放電加工では、小さな雷を一秒間に数百から数千回位の回数で、電極とワーク(加工物)の間に起こします。
この放電により、放電した点を溶かし、溶けた部分を圧力で表面から吹き飛ばすことを繰り返しながら穴を開けていきます。
すなわち、電気を通す材質であれば難削材や深穴等のドリル加工では難しい加工が可能になります。
また非接触加工のため、球体や斜め穴の加工も得意とします。
細穴放電加工機とは、直径3mm以下の小径の穴加工を得意とする工作機械です。
使用するパイプ状の電極内部から液を噴射させ、その液圧による加工屑の排出を行うことで加工速度を格段にアップさせることが出来ます。
また、ドリル加工で懸念されるバリはほとんど発生しないため、バリを取り除く工程を集約できます。
自動車、航空機、医療、半導体など様々な業界において、バリレス量産部品加工が可能な工作機械であることが認知されています。
ワイヤー放電加工機とは、直径0.3mm以下の非常に細いワイヤーを使用する工作機械です。
ワイヤーと工作物との間に放電を発生させ、糸鋸のようにワークを切断しながら様々な形状に加工します。
粗取り後、3度、4度と工作物側面をなぞるように加工を繰り返すことで、面粗度を向上させることが可能です。
プレス加工用の金型などを製作するときによく用いられている設備です。
型彫り放電機とは、加工液の中で様々な形状の電極を金属ワークに転写していく方法で加工を行う工作機械です。
電極の製作にコストが掛かりますが、複雑な形状の加工も可能なため樹脂成形用の金型などを製作するときによく用いられる設備です。
穴を開けたいと思った時、一般的にはドリル加工を思い浮かべるのではないでしょうか。
細穴放電加工機では、ドリルでは難しい特殊な加工や高精度な加工を行うことが出来ます。
- ワイヤーを通すためのスタート穴加工
- バリの発生が厳禁とされる加工
- 焼入鋼や超硬合金、タングステン、チタン、モリブデンといった難削材への加工
- L/D1500倍など高いアスペクト比の加工
- 滑りが懸念される、曲面や球体、傾斜面に対する加工
アステックの細穴放電加工機は「バリレス」「小径深穴」「難削材」「自動化」をテーマに、様々な業界で使用されています。
切削加工によるバリ、ドリル折れ等のお悩みもユーザー思考を重視した製品で解決致します。
・バリの抑制による
バリ取り作業の省略・・・
汎用高速細穴放電加工機 A22M
・曲面や傾斜面に対する
スムーズな加工・・・
汎用高速細穴放電加工機 A22T
・焼入鋼や超硬合金などの
難削材への加工・・・
汎用高速細穴放電加工機 A33M
・価格重視の
ワイヤーのスタート穴加工など・・・
スタンダード高速細穴放電加工機 M32
・高いL/D (アスペクト比) の
穴加工・・・
超深穴高速細穴放電加工ユニット 6Z1800
・ロボットとの連携による
工場のインライン化・・・
高速細穴放電加工ユニット 2Z080
・NCによる
連続稼働・省人化・・・
CNC高速細穴放電加工機 A33CNC
・φ0.1mm以下の
精密微細穴加工・・・
微細穴超高速CNC放電加工機 A11MP1CNC